近年、戸建て住宅や新築マンションで標準採用されている「ディンプルキー」は、従来のギザギザした山がある鍵(ピンシリンダーやロータリーディスクシリンダー)に比べて内部構造が圧倒的に精密です。
ディンプルキーは鍵の表面や側面に大小さまざまな丸いくぼみが配置されており、シリンダー内部のピンが上下左右・斜めなど多方向から噛み合う仕組みになっています。ピンとシリンダーの隙間はわずか数百分の1ミリ単位で設計されているため、わずかな油分や微小な砂粒ひとつでピンの挙動が停止し、鍵がまったく回らなくなります。
ディンプルキーの日常的なメンテナンスでは、いきなり潤滑剤を吹くのではなく、まず鍵穴周辺のゴミを取り除くステップが欠かせません。パソコン清掃用のエアダスターや掃除機の細口ノズルを鍵穴に密着させ、内部の粉塵を吸引・吹き飛ばしてください。また、鍵側のディンプル(丸いくぼみ)に溜まった手垢やホコリを歯ブラシ等で定期的にブラッシングするだけでも、抜き差しの引っかかりを大幅に予防できます。