原作者であるあいだいろ先生の描くコミックは、スクウェア・エニックス発行の『月刊Gファンタジー』で連載され、世界中で爆発的な人気を誇っている。本編のシリアスで重厚なストーリー展開において、夏彦はミステリアスなキーパーソンとして描かれる一方で、公式スピンオフ作品『放課後少年花子くん』では、彼のコミカルで愛すべき日常の一面が存分に発揮されている。
スピンオフで見せるギャップは、ファンの心を掴んで放さない大きな要因の一つだ。本編での怪しい動向と、日常回で見せるマヌケで憎めないキャラクター性との対比こそが、日向夏彦という人物の奥行きを広げている。あいだいろ先生の繊細な絵柄と独自のビジュアルセンスによって表現される彼の表情の切り替わりは、読者に彼の本心を探らせる魅惑的なトラップとしても機能しているのだ。