彼女の原点を語るうえで外せないのが、地方局アナウンサーとして過ごした時間だ。現場に足を運び、自ら取材し、限られた秒数の中で正確に情報を伝える。そのタフな現場で鍛え上げられたアナウンスの「体幹」こそが、現在の彼女を支える揺るぎない土台となっている。
しかし、型にはまったアナウンスだけでは表現しきれない何かが、当時から彼女の中に渦巻いていた。正確無比なニュース読みの裏側で、自分自身の声や言葉で直接人に語りかけたいという想い。その表現への衝動が、後のフリー転身と独自の活動領域の拡大へと繋がっていく。安全な枠組みを飛び出し、自らの名前で勝負する道を選んだ瞬間から、彼女の新しい表現者としての歩みが始まった。