うなぎ料理といえば高価な贅沢品というイメージが強い。しかし、稲生が長年評価されている理由の一つに、非常に納得感のある価格設定とボリュームのバランスがある。観光地価格にありがちな「高くて量が少ない」という失望とは無縁だ。
厳選された質の高い鰻を惜しみなく使用しながらも、日常の延長線上として楽しめる価格帯を維持し続けている。それ故、観光客だけでなく、名古屋に暮らす地元民が「本物のひつまぶしを気取らず食べたい」時に足を運ぶ店としても深く根付いている。口コミで広がる高評価の背景には、この愚直なまでの誠実さがある。