二次創作の世界において、自分が作品の登場人物と関わる物語を描く「夢小説」は独自の文化を形成してきた。その中でも松田陣平は、長年にわたりトップクラスの人気を誇り続けている。一見すると粗野で反抗的な口調でありながら、根底には揺るぎない正義感と仲間思いな素顔を秘めているギャップが、読者の妄想力を刺激してやまない。
「もし彼が生きている世界線があったなら」「彼と日常の些細な会話を交わす関係だったら」――そんなファンの切実な願いが、無数のテキストとなってWEB上に溢れ出している。創作の中で描かれる彼は、死の運命を背負った切ない存在であり、同時に最高に魅力的なヒーローなのだ。