この特異な名称の由来は、グリム兄弟による有名なおとぎ話『かえるの王さま』にまでさかのぼる。童話の中では、不気味なカエルが魔法から解き放たれて美しく高貴な王子へと姿を変える。しかし、現代社会で語られる文脈はその真逆だ。憧れていた素晴らしい「王子様」が、ちょっとしたきっかけで一瞬にして泥くさい「カエル」に見えてしまうという皮肉を込めて名付けられた。
元々は心理学用語として細々と議論されていた言葉だったが、時代の潮流とともに広がりを見せた。辞書出版大手の三省堂が選定する「今年の新語」で大賞に輝いたことは、この言葉が日常語として定着した象徴的な出来事だ。近年では単に「好意を持たれて冷める」本来の意味を超え、「相手のダサい行動に萎える」といった日常の幻滅体験全般を指す言葉としても消費されるようになっている。