情弱(じょうじゃく)とは「情報弱者」の略称です。元々は1990年代後半から2000年代初頭にかけて、インターネット環境やパソコンの操作スキルを持たないことで経済的・社会的な不利益を被る層(デジタル・デバイドの対象者)を指す公的な専門用語でした。
しかし、ネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」などのコミュニティを通じてスラングとして広まるにつれ、意味合いが大きく変質しました。単に端末を持っていない人ではなく、「検索すればすぐにわかる事実を調べない人」「噂やデマを鵜呑みにして損をする人」「リテラシーが低く悪質業者に搾取されている人」を皮肉る言葉として定着した経緯があります。
一方で、その対義語として使われるのが情報強者(情強)です。情報強者は複数の情報源を比較し、制度の裏側やコスト構造を理解した上で、自分にとって最も有利な選択を素早く下せる人々を指します。両者の差は知能の優劣ではなく、「自ら一次情報を取りに行くか、与えられた情報を無批判に受け入れるか」という行動パターンの違いに起因しています。