『どんぐりころころ』は、大正時代に文部省編纂の唱歌として誕生した歴史ある童謡だ。作詞を手掛けた青木存義は、自身の幼少期の記憶や自然に対する豊かな洞察をもとに、親しみやすくユーモアにあふれたフレーズを綴った。これに優しく跳ねるような旋律を与えたのが、作曲家の梁田貞である。
二人が生み出したこの旋律と歌詞の融合は、100年以上が経過した現在も色あせることがない。日本の豊かな自然環境と四季の美しさを背景に持つこの楽曲は、単なる歌唱にとどまらず、身体表現やペープサートといった多様な表現技法と極めて高い相性を示している。