彼の真骨頂といえば、軽妙なテンポ感で視聴者を惹きつけるロマンティック・コメディでの立ち回りだ。絶妙な間合いと表情筋のコントロールで笑いを生み出すセンスは、日本芸能界でも屈指の評価を得てきた。
だが、今回のビジュアル変化によって、その表現領域はさらに重厚なヒューマンドラマへと大きく広がっている。かつての鋭角的な美しさから、包容力と愛嬌を感じさせるフォルムへと変化したことで、人生の苦悩や葛藤を抱えた等身大のキャラクター像に深みが増したのだ。甘いマスクという「枠」を解き放った彼が魅せる新しい芝居は、観る者の心にこれまで以上に強く響く。