なぜここまで名門組織の弱体化が進んだのか。現場を観察すると、暴力団排除条例(暴排条例)の全国的な強化と、構成員の極端な高齢化による「兵糧攻め」の厳しさが浮き彫りになります。
京都府内では、繁華街(祇園や木屋町など)におけるみかじめ料の徴収や事業者への介入に対して、警察と地域社会が一体となった徹底的な排除活動が継続して展開されてきました。銀行口座の開設不可、不動産賃貸契約の拒否、車両の購入や携帯電話契約の制限など、社会生活のあらゆる基盤が法的に遮断されています。
かつての幹部や構成員への取材証言では、「若い者が新しく入ってくることは皆無に等しい。残っているのは他に行き場のない高齢者ばかりで、日々の生計を立てることすら困難な者が多い」という生々しい実情が語られています。
かつて京都の街で畏怖された存在は、いまや物理的にも経済的にも完全に包囲され、静かに自然消滅へと向かう過酷な現実に直面しています。