六代目山口組トップが乗車する車両は、ディーラーで販売されている標準仕様とは根本的に異なります。分裂抗争や不測の襲撃リスクに備え、海外の専門特殊架装メーカーや国内の高度な技術を持つビルダーによって、徹底した防弾・防爆カスタムが施されています。
防弾車両の防護レベルは、国際規格(欧州VPAM規格 BR6〜BR7相当)に準拠して設計されているとみられます。主な改造箇所と仕様は以下の通りです。
- 多層防弾ガラス:厚さ35mm〜50mmに及ぶポリカーボネート複合多層ガラスを採用。アサルトライフル(AK-47など)の7.62mm弾の直撃にも貫通を許さない強度を誇ります。その重量のため、窓の開閉は基本的に不可または数センチの昇降に限定されます。
- 特殊鋼板・ケブラー装甲:ドアパネル内部、ルーフ、フロア下部に高張力鋼板やアラミド繊維(ケブラー)を隙間なく配置。手榴弾や小型爆発物の破片から搭乗員を保護します。
- ランフラットタイヤシステム:銃撃を受けてタイヤの空気が完全に抜けた状態でも、内部の硬質リングにより時速80kmで50km以上走行可能な特殊ホイール・タイヤを装着しています。
- 燃料タンク防爆・自動消火システム:燃料タンクへの引火・爆発を防ぐ特殊コーティングと、エンジンルーム内の自動消火装置を完備。
これらの改造により、車両重量はベース車両から1トン〜1.5トン以上増加します。そのため、サスペンションの強化や強化ブレーキシステムの導入、エンジンの出力補正が不可欠となります。改造費用だけでも3,000万円から5,000万円超にのぼり、ベース車両価格を含めた総額は6,000万円〜1億円規模に達すると見積もられています。