木原選手はもともとシングルスケーターとして全日本ジュニア選手権などで活躍していましたが、2013年にペアへ転向しました。そのキャリアは、日本のペア競技を開拓してきた歴史そのものです。
最初のパートナーとなったのは、世界選手権銅メダリストの高橋成美さんでした。ソチ五輪出場を果たしたものの、技術的な方向性の違いなどから2015年にペアを解消。その後、須崎海羽さんとペアを結成し、2018年平昌五輪に出場を果たしましたが、怪我やコンディションの壁にぶつかり2019年に解消へと至ります。
「もう引退しかないかもしれない」と覚悟していた木原選手の前に現れたのが、当時パートナーを探していた三浦璃来選手でした。初めてトライアウトで手を取り合った瞬間、木原選手は「滑った瞬間に体が勝手に噛み合う感覚があった」と振り返っています。過去のすべての苦難と経験が、三浦選手との運命的な出会いによって一気に結実することとなりました。