「自分はズボラだから……」と自己嫌悪に陥る必要はまったくない。日本心理学会などの関連学会で発表される近年の認知行動やパーソナリティに関する研究でも、一見すると「大雑把」に見える行動様式が、実は高度なストレス回避能力や柔軟な問題解決能力と密接に結びついていることが示唆されている。心理学の視点から分析すると、ズボラな人物像には以下のような目覚ましい性格的強みが潜んでいる。
第一に、認知リソースの選択と集中だ。すべてのタスクに100点を目指すのではなく、「どこで手を抜くか」を感覚的に理解しているため、脳の疲労を未然に防ぐことができる。第二に、環境の変化に対する高い適応力。固定観念に縛られないため、トラブルが起きても「まあいいか」と受け流し、次の代替案へ素早くシフトできる柔軟性を持つ。単なる怠慢と決定的に異なるのは、本質的な目的を見失っていない点だ。