2000年代半ばから連載がスタートした『ボクを包む月の光』は、前作のファンが待ち望んでいた「輪と亜梨子のその後」を描いたファン必読の作品です。前作の激しい衝突を乗り越え、晴れて夫婦となった2人のもとで育つ7歳の少年・小林蓮が物語の中心となります。
蓮は母譲りの植物と心を通わせる能力と、父譲りの強大なESP(超感覚的知覚)能力を併せ持ちながら、両親の深い愛情を受けて素直な少年に成長していました。しかし、蓮の前に現れた謎の少女や、前世の仲間たちの子供世代との出会いをきっかけに、再び超常的な事件へと巻き込まれていきます。
本作の結末では、蓮が自らの持つ特別な力と両親の過去を受け止め、精神的な自立を果たす姿が爽やかに描かれました。前作のような過酷な愛憎劇ではなく、家族愛や友情を主軸に置いたハートフルな作風で全15巻にて綺麗に完結しています。