プロ野球・広島東洋カープのファンにとって、広島護国神社はまさに「聖地」と呼ぶべき特別な場所です。球団創設以来、毎年シーズンイン直前の1月下旬から2月上旬にかけて、監督・コーチ・選手・球団幹部が一同に会し、厳かにシーズン必勝祈願を行うのが長年の伝統となっています。
カープというチーム名は、広島城の別称である「鯉城」にちなんで命名された経緯があります。被爆後の焦土から市民球団として立ち上がり、街を勇気づけてきたカープと、同じく被爆から再興を果たした広島護国神社の歩みは、広島の戦後復興の歴史と深く重なり合っています。
選手たちが玉串を捧げ、必勝を誓った拝殿周辺には、シーズンを通じて日本一やペナント奪還を祈る熱狂的なファンが詰めかけます。境内の絵馬掛けには、真紅の文字で選手へのエールや勝利への願いがびっしりと書き込まれ、広島特有の熱気ある参拝文化を肌で感じることができます。