松下政経塾での学びを経て、高市氏は大胆な一歩を踏み出す。1987年からアメリカ合衆国へ渡り、民主党女性下院議員パトリシア・シュローダーのオフィスでフェロー(客員研究員)として勤務したのだ。コネも知識も手探りの状態から、単身ワシントンD.C.の政治の中枢へ飛び込んでいった。
現地では政策分析官として、立法調査や各種スピーチ原稿の作成、政策立案の最前線に身を置いた。日米貿易摩擦が激化していた真っ只中、米国の本音と戦略を目の当たりにした経験は、彼女の国際感覚と対米外交観の確固たる骨格を形作ることになる。