これから最相葉月氏の著作に触れる読者に向けて、絶対に外せないおすすめの名著を厳選しました。
1. 『青いバラ』
かつては「不可能の代名詞」とされた青いバラの開発。サントリーとバイオ研究者たちが莫大な歳月と情熱を注ぎ込んだ科学ドキュメントです。遺伝子組み換え技術の最前線と研究者たちの執念がドラマチックに描かれます。
2. 『セラピスト』
臨床心理士や精神科医など、傷ついた人間の心に寄り添う「治療者」自身の実像に迫った渾身のルポルタージュ。箱庭療法やカウンセリングの現場を歩き、癒やす側の葛藤と倫理を克明に記録しています。
3. 『絶対音感』
音という不可視の知覚を通じて「人間の脳と才能の本質」を問いかける出世作。音楽を愛する人はもちろん、知的好奇心を刺激されたいすべての人に最適な入門書です。
4. 『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』
「ナグネ(旅人・流れ者)」という言葉を鍵に、中国吉林省の延辺朝鮮族自治州と日本を行き交う人々を取材。国家、民族、言語の狭間で揺れ動きながら生きる友の姿を通じ、他者とわかり合うことの難しさと尊さを浮き彫りにします。
5. 『星新一 一〇〇一話をつくった男』
ノンフィクションの極北とも言える傑作評伝。星新一ファンのみならず、昭和という激動の時代とひとりの天才の精神史を知る上で欠かせない重厚な一冊です。