平日の午前中にもかかわらず、四谷の住宅街には多国籍な言語が飛び交う。多くの人が見つめるのは、赤い手すりが印象的なあの階段だ。2016年の映画公開当時、これほど長い間、この場所が観光地として機能し続けると予測した者は少なかっただろう。今やSNSでの拡散は日常化し、TikTokやInstagramには「聖地なう」の投稿が絶え間なくアップロードされ続けている。
「初めて日本に来たら、どうしてもここに来たかった」と語るのは、台湾から訪れた20代の旅行者だ。彼らにとってこの場所は、単なる映画のロケ地ではなく、青春の象徴そのものなのだ。