女優としての成功と並行して、出版界にも語り継がれる伝説を残している。それが、巨匠・篠山紀信が撮影を手掛けた1998年発表の写真集『SANCTA MARIA』だ。
イタリアでロケが行われたこの作品は、単なるタレントの写真集という枠を遥かに超えていた。大胆な表現に挑みつつも、そこに卑俗さは一切存在しない。聖母を思わせる神聖さと少女の儚さが同居した構図は、篠山紀信のカメラワークと宝生舞という被写体の完璧な化学反応であった。発表から長年が経過した今もなお、日本の写真史に刻まれる芸術的名作として高く評価されている。