政界引退後、彼女は本名である「菅野志桜里」名義での活動を本格化させている。検事出身としてのリーガルマインドと、国会議員として培った立法への知見。これらを武器に、人権問題や憲法論議に関する発信を続けている彼女の姿に、かつての悲壮感はない。
政治家という「有権者の代表」であるための過剰な清廉性の要求から解放されたことは、彼女にとってむしろ表現の自由を取り戻す契機となった。バッジを外したことで、かえって本質的な政策提言ができるようになったという皮肉な現実は、日本の政治が抱える「人材の浪費」という構造的欠陥を示している。