インカメラの鋭すぎる描写を緩和するもうひとつの強力な武器が、ポートレートモードの巧みな活用だ。背景をぼかすためだけに使われがちだが、被写体と背景の深度マップを生成する過程で、肌周辺の輪郭処理が通常撮影よりもマイルドに処理される特性がある。
照明の当て方にも一工夫が必要だ。真上からのダウンライトや真横からの強い直射光は、毛穴やニキビ跡の影を強調する最悪の光源となる。窓際からの自然光を斜め前45度から浴びるか、白い壁に反射させた間接光を利用することで、光が肌の溝を均一に満たし、デジタル補正に頼らないナチュラルな美肌効果が生まれる。