シロの物語を語る上で外せないのが、彼が野原家にやってきた原点だ。空き地の段ボール箱に捨てられていた子犬。アレルギーや住宅事情を理由に誰もが通り過ぎる中、幼いしんのすけが見つけ、家に連れ帰った。
みさえの猛反対を受けながらも、しんのすけが「自分が面倒を見る」と約束して始まった居候生活。実際には約束の大半が破られ、シロが苦労する羽目になるのだが、それでもシロにとって野原家はかけがえのない「居場所」なのだ。捨て犬だった過去を持つからこそ見せる、家族への深い恩義と無条件の愛。そのバックボーンがあるからこそ、日常のギャグシーンにさえ一抹の温もりと切なさが漂う。