常識を覆すブックデザインの鬼才!祖父江慎の装丁が放つ紙の立体美

常識を覆すブックデザインの鬼才!祖父江慎の装丁が放つ紙の立体美

話題沸騰中の 常識を覆すブックデザインの鬼才!祖父江慎の装丁が放つ紙の立体美について、多角的な視点を整理して公開しています。

作品集『祖父江慎+コズフィッシュ』が出版された際、デザイン関係者の間に走った衝撃は今も記憶に新しい。分厚い図録でありながら、裁断面が斜めにカットされていたり、表紙と中身のサイズが合っていなかったりと、造本そのものがひとつの壮大なブラックユーモアのような構成となっていたからだ。本という形式を自ら解体し、再構築してみせたこの一冊は、同業のデザイナーたちに計り知れない刺激を与えた。

また、筑摩書房をはじめとする主要出版社での仕事においても、彼の革新的なアプローチは遺憾なく発揮されている。文庫本のカバーデザインや全集の装丁において、従来の業界ルールやコスト制限の壁を突破し、数々の伝説的な書籍を世に送り出してきた。文庫の背表紙の色を変えたり、紙質を意図的に変更したりするその手腕は、出版業界における「文庫」というフォーマットの概念そのものを塗り替えたといっても過言ではない。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。