九州旅客鉄道株式会社が手掛けた大規模な鉄道事業により、長崎の交通インフラは根本から生まれ変わった。その中心に君臨するのが、白く洗練された車体が印象的な「西九州新幹線かもめ」だ。最高時速260キロで駆け抜けるこの新幹線は、博多方面からのアクセス時間を大幅に短縮し、九州西部の経済圏をひとつの巨大なネットワークへと繋ぎ合わせた。
デザインを手掛けたのは、JR九州の数々の名車を生み出してきた水戸岡鋭治氏。外観の凛とした美しさもさることながら、車内に一歩足を踏み入れれば、和モダンの上質な質感が乗客を包み込む。伝統工芸の意匠を惜しみなく取り入れたインテリアは、単なる移動時間を極上の体験へと昇華させている。