気になる投資回収の進捗ですが、スカイツリー事業は極めて手堅い収益モデルを確立しています。収益の柱は、在京テレビ6局などから得られる安定した電波塔賃貸収入と、国内外の観光客による展望台の入場料収入です。開業初年度こそ特需で年間数百万人を集め、その後一時的な感染症拡大局面で来場者が激減したものの、インバウンドの急回復とともに展望台収益は力強い回復軌道に乗っています。
一方で、運営を支える年間維持管理費も莫大です。鉄骨の特殊塗装メンテナンス、世界最高水準のエレベーター保守点検、安全監視システム、夜間を彩るLED照明の電力・更新費用などを含め、年間で数十億円規模の維持費が恒常的に発生します。それでも、併設する商業施設「東京ソラマチ」のテナント賃料収入とオフィスフロアの稼働が安定しているため、タウン全体として堅調なキャッシュフローを維持しており、調達した融資の返済は計画通り順調に進んでいます。