タイトルを一定数以上獲得した棋士には、引退後(原則)に名乗ることができる「永世称号」が授与されます。これは一代限りの名誉であり、将棋界における最高ランクの栄誉です。
主なタイトルの永世称号獲得条件
- 永世竜王:連続5期または通算7期(保持者:渡辺明、羽生善治)
- 永世名人(十九世名人など):通算5期(保持者:大山康晴、中原誠、谷川浩司、森内俊之、羽生善治)
- 永世王位:連続5期または通算10期(保持者:大山康晴、中原誠、羽生善治、藤井聡太)
- 名誉王座:連続5期または通算10期(保持者:中原誠、羽生善治)
- 永世棋王:連続5期(保持者:羽生善治、渡辺明)
- 永世王将:通算10期(保持者:大山康晴、中原誠、羽生善治)
- 永世棋聖:通算5期(保持者:大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光、藤井聡太)
- 永世叡王:通算5期(規定制定後、該当者なし)
将棋界における「全冠制覇」歴代達成者
当時のすべてのタイトルを同時に保持する「全冠制覇」を成し遂げた棋士は、長い将棋の歴史のなかでわずか4名しか存在しません。
- 升田幸三:1957年(三冠独占:名人・王将・九段)※史上初の三冠制覇
- 大山康晴:1959年〜1965年にかけて三冠・四冠・五冠独占を相次いで達成
- 羽生善治:1996年(七冠独占:竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)
- 藤井聡太:2026年(八冠独占:竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖・叡王)
タイトルの数が増えるほど全冠制覇の難易度は跳ね上がります。藤井竜王・名人が達成した八冠制覇は、現代将棋の超高密度な過密日程のなかで成し遂げられた奇跡的な偉業です。