『天才!志村どうぶつ園』で「園長」を務めた故・志村けん氏とパンくんの関係は、単なる共演者やタレントと動物の枠を遥かに超えたものでした。ロケの合間、カメラが回っていない場所でも、志村氏は常に優しく声をかけ、ポケットから好物を取り出して手渡していたといいます。
志村氏が阿蘇を訪れた際、遠くからでもその歩き方や声で即座に察知し、大喜びで駆け寄っていたパンくんの姿は今も語り草です。言葉を持たない生き物と、笑いの第一線で走り続けたコメディアン。互いを尊重し、心を通わせた二人の間に存在したのは、計算された演出ではなく純粋な信頼関係でした。志村氏が旅立った後も、彼が注いだ愛情の記憶は、パンくんの穏やかな眼差しの中に確かに生き続けています。