彼女の歩みを語る上で絶対に外せない場所がある。それが地元に構える老舗映画館、キネカ大森だ。女優としてすでに名前が全国に知られた後も、彼女はこの映画館でチケットを切り取る「もぎり」のボランティアを継続していたことで知られている。
劇場を訪れた観客が、まさかの本人からチケットを受け取って驚く姿は地元の名物風景となった。単なるファンサービスではない。映画と映画館、そして地元・大森という街への深い恩返しと愛情から生まれた行動だ。スクリーンの中と外をフラットに行き来する彼女の姿勢は、日本映画界においても極めて珍しく、多くの人々に愛される大きな理由となっている。