臨終の瞬間は、驚くほど穏やかだったという。呼吸器不全のため83歳で静かに息を引き取った細木数子さん。自宅で親しい家族に見守られながらの旅立ちだった。生前、お茶の間で見せていた威風堂々とした立ち振る舞いとは対照的に、最期の数年間は穏やかな日常を愛し、静養を続けていた。
関係者の証言によると、彼女が最期に遺した言葉は「みんなで仲良く、幸せに暮らしなさい」という実にシンプルな願いだったという。画面越しに数々の芸能人を一刀両断してきた彼女が、人生の終着点で辿りついた境地。それは身近な人々の平穏な幸福そのものだった。