さらに1990年代初頭、フジテレビ月9枠で放送された『101回目のプロポーズ』は、最高視聴率36.7%を記録する歴史的名作となった。武田鉄矢がトラックの前に飛び出し「僕は死にましぇん」と叫ぶ名シーンはあまりにも有名だが、その熱量を受け止めた浅野温子の繊細かつ情熱的な演技こそが、物語に圧倒的な説得力を与えていた。
愛と失意の間で揺れるチェリスト・矢吹薫の複雑な心境を見事に体現し、日本中の視聴者を画面に釘付けにした。過密な撮影スケジュールの中でも妥協を一切許さず、演じ切った彼女の女優魂が、この作品を永遠のクラシックへと押し上げたのである。