テレビや著書でおなじみの心理学者・植木理恵氏が提唱する知見や、思春期発達心理学の領域において、身体接触における「パーソナルスペース」の侵入は慎重に扱われるべきテーマだ。思春期の心は自己同一性の確立と他者への受容要求の間で激しく揺れ動いており、身体の距離は心の距離と直結している。
恋愛心理学の観点から見れば、相手が受け入れ態勢にあるかどうかは、言葉よりも微細な身体反応(ノンバーバルコミュニケーション)に現れる。身体の向きがこちらを向いているか、足先が自分に向いているか、そして何より「触れられたときに硬直していないか」を観察する冷静さが求められる。相手の微かな違和感を察知し、もし緊張が強そうであれば「手をつなぐだけ」に留めるような柔軟な引き算ができる人間関係こそが、心理的安全性を育む。