ここで多くの人が疑問を抱くのが、「1ヶ月が28日(閏年で29日)しかない2月の場合はどう数えるのか」という特殊ケースです。「28日を均等に3等分するなら、9日あたりから中旬になるのではないか」と勘違いされがちですが、「2月中旬は何日から何日まで」という問いに対する正解も、他の月と全く同じく「2月11日から2月20日まで」です。
前述の通り、「旬」は十干に基づく絶対的な10日間を基準としています。そのため、上旬(1日〜10日)と中旬(11日〜20日)の期間は1年を通じて固定されており、小の月や閏年によって生じる日数の過不足は、すべて「下旬」が吸収する仕組みになっています。つまり、平年の2月は「下旬が21日〜28日までのわずか8日間」しか存在しないことになります。反対に、1月や3月、5月などの31日ある大の月は、下旬が21日〜31日までの11日間に延長されます。
また、混同されやすい言葉に「月の半ば」があります。月の半ばの定義は、特定の日付範囲を画一的に縛るものではなく、文字通り「月の中心となる15日周辺」を感覚的に指す表現です。例えば、13日から17日頃を指して「月の半ば」と呼ぶことは自然ですが、11日や20日を「月の半ば」と表現すると違和感を持たれるケースがあります。「中旬(11〜20日)」と「月の半ば(15日前後)」は、同義語のように見えて指し示す射程が異なる点に注意してください。