芸能界デビュー初期、栗原類はその圧倒的なネガティブ発言と相反するルックスのギャップで爆発的なブレイクを果たした。バラエティ番組に引っ張りだことなり、ネガティブタレントという新たなジャンルを切り拓いた姿を記憶している人も多いだろう。しかし、彼の本領が真に発揮される場所は、光と影が交差するファッション業界のランウェイだった。
高校時代に所属事務所エヴァーグリーン・エンタテイメントと契約を結び、モデルとしてのキャリアを本格化させた彼は、持ち前の長身とアンニュイな存在感を武器に一気に頭角を現す。2014年には、世界のトップモデルが集うパリ・コレクション(パリコレ)のランウェイに初出演を果たすという快挙を成し遂げた。華やかな服飾の魅力を引き立てる無機質でストイックなウオークは、海外の有名デザイナーたちからも高い評価を獲得した。
流行に移ろいやすい芸能界にあって、彼は単なるタレント像に安住しなかった。モデルという職業に対する深い敬意と徹底した自己管理。バラエティで見せる控えめな姿勢とは対照的に、カメラの前やランウェイの上で見せる鋭い眼光は、プロのファッションモデルとしての矜持に満ち溢れている。