現代の宝石産業において、翡翠の評価はかつてない高まりを見せている。特に2026年現在の世界的トレンドとして、合成宝石や人工結晶が市場に溢れる中、完全な天然かつ歴史的背景を持つ原石の価値が急上昇している。
糸魚川産の翡翠は、国の天然記念物に指定されているエリア内での採掘が厳重に禁止されている。そのため、市場に流通するのは指定以前に合法的に採掘されたヴィンテージストックや、川から海へ流されて海岸に漂着したごくわずかな自然の恵みに限られる。この絶対的な希少性が、国内外のコレクターやオークション市場での評価をさらに押し上げているのだ。発色が良く透光性の高い最高級品は、1カラットあたりの取引価値でダイヤモンドを凌駕することすら珍しくない。