太平洋を渡った日本でも、その地殻変動は着実に進行している。日本野球機構(NPB)に所属する複数のプロ球団が、本拠地スタジアムにカメラ設備を次々と導入。投手の球種ご手の回転軸や、野手の第一歩の反応速度などを詳細にトラッキングし始めている。
日本のスポーツテクノロジー現場において、感覚や勘に依存した指導法は過去のものとなりつつある。若手投手が自身の変化球の曲がり幅をモニター上の数値で確認し、その場でフォームを修正するシーンは日常だ。設備投資の資金力による球団間の「情報格差」をどう解消するかという課題を抱えつつも、データ活用はすでに不可逆な潮流となっている。