韓国で放送されるアニメ版では、子どもたちが親しみやすいよう、登場人物や地名が韓国独自の名称に置き換えられています。そのローカライズの徹底ぶりと絶妙なネーミングセンスは、現地で愛される大きな要因となりました。
主人公の野原しんのすけは、韓国では「シン・チャング(신짱구)」と呼ばれています。「チャング(짱구)」とは韓国語で「突き出たおでこ(でこっぱち)」を意味し、やんちゃで愛嬌のある子どもを表す言葉として定着しました。野原家をはじめとする主要キャラクターの名前の違いを整理してみましょう。
【野原一家の韓国名】
・野原しんのすけ ➡ シン・チャング(신짱구)
・野原ひろし ➡ シン・ヨンシク(신영식) ※初期はシン・ヒョンマン
・野原みさえ ➡ ポン・ミソン(봉미선)
・野原ひまわり ➡ シン・チャンア(신짱아)
・シロ ➡ ヒンドゥンイ(흰둥이 / 白い子の意)
【カスカベ防衛隊の仲間たち】
・風間くん ➡ キム・チョルス(김철수)(韓国で最も典型的な優等生の名前)
・ネネちゃん ➡ ハン・ユリ(한유리)
・マサオくん ➡ イ・フニ(이훈이)
・ボーちゃん ➡ イ・メンゴ(이맹구)(おっとりしたキャラクターの定番名)
舞台となる埼玉県春日部市は、韓国版では「ソウル特別市トッキプ洞(トッキプ村)」という架空の町に設定されています。「トッキプ(떡잎)」は日本語の「双葉(ふたば)」を直訳した言葉であり、原作の「ふたば幼稚園」や「双葉社」へのリスペクトが込められた見事な翻訳です。