AV業界の給与格差を理解する上で欠かせないのが、「単体女優」「企画単体女優」「企画女優(キカク女優)」という厳格な階層構造です。同じ業界で活動していても、どのポジションに位置するかによって撮影1本の出演料と手取り額には天と地ほどの開きが生じます。
まず、メーカーの看板としてパッケージに単独で起用される単体女優のギャラ相場は、1本あたり50万円〜300万円が目安です。月1本の撮影ペースでも年間契約金と合わせて年収1,000万〜3,000万円クラスに達します。
一方、複数のメーカーを渡り歩いて作品ごとに主役を務める「企画単体女優」は1本あたり20万円〜50万円前後。月に2〜3本の撮影をこなせば月収50万〜100万円規模を維持できます。
最も過酷な環境に置かれているのが、絡み役や集団作品などをメインとする「企画女優」です。企画女優のギャラ相場は1本あたり3万円〜8万円程度(過激なジャンルでも10万円前後)。ここから後述する事務所マージンや税金が引かれるため、企画女優の手取り月収は月に4〜5本のハードな撮影をこなしても15万〜25万円程度にとどまるケースが珍しくありません。拘束時間や身体的負担を考慮すると、一般企業の初任給と変わらないのが冷酷な現実です。