1970年代後半に登場して以来、世代を超えて愛され続ける理由は、直感的で理屈抜きに楽しいギミックにあります。本体内部のシリンダーに柔らかい粘土を詰め、キャラクターをイスに座らせてハンドルを回す、あるいはレバーを押し下げることで、頭部に設けられた無数の極小ホールから粘土が押し出される仕組みです。
このゆかいなとこやさんの遊び方は極めてシンプルですが、一度体験するとクセになる魅力を持っています。押し出された粘土の「髪の毛」を付属のプラスチック製ハサミでジョキジョキとカットしたり、専用のカミソリやコームを使ってヘアスタイルを整えたりと、本格的な床屋さん・美容師さんごっこが展開できます。
昭和レトロなカルチャーが注目される昨今、このアナログならではの手触りや、押した分だけ髪が伸びるという明快なフィードバックが、デジタル画面に慣れた現代の子どもたちにとっても新鮮なサプライズとして受け入れられています。