『となりの関くん』の世界観を語る上で外せないのが、2026年より発表された『となりの関くん じにあとる』の存在です。
本作は、大人になり母親となった横井るみ(旧姓)と、その息子である「歩(あゆむ)くん」を中心としたスピンオフ作品です。歩くんは父親の血を色濃く受け継いでおり、幼児ならではの純真さと恐るべき集中力で、家中のあらゆる物を使った奇想天外な一人遊びを展開します。かつて教室で関くんに振り回されていた横井さんが、今度は親として息子の自由奔放な遊びに翻弄される姿は、初期からのファンにとってたまらない面白さとなっています。
タイトルの「じにあとる」はフランス語で「天才児・神童」などを意味するニュアンスを含んでおり、親子二代にわたる机上(あるいは畳の上)のスペクタクルが描かれます。本編で育まれたコメディの遺伝子がしっかりと息づいており、シリーズ全体の奥行きを広げる名作として高く評価されています。