「わからない問題はAIに聞けば3秒で解決する」。都内の私立中学に通う中学2年生の少年は、平然とそう語る。現在の学習シーンにおいて、生成AIは日常のツールだ。しかし、答えがすぐに出る環境は、思考のプロセスをショートカットしてしまう弊害も生んでいる。自ら悩み、試行錯誤する時間が奪われることで、応用力が育たないというジレンマだ。
タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するあまり、要約だけを読んで理解したつもりになる若者が増えている。この「浅い理解」のループからどう抜け出すかが、今まさに教育現場で議論されている。