『笑点』を降板した同年、彼は新たな主戦場としてラジオの世界へと飛び込んだ。1969年にスタートした街頭中継番組は、彼の人生を決定づけるもう一つの代表作となる。商店街や街角のお年寄りに向かって「ババア」「じじい」と毒づきながらも、心の底からの情愛を込めて話しかけるスタイルは、全国のリスナーを魅了した。
ラジオパーソナリティとしての活動は、昭和、平成、令和という三つの時代を跨いで継続し、前人未到の記録を打ち立てることになる。テレビで見せた軽妙なやり取りと、ラジオで培った庶民との距離感。その原点には、間違いなく『笑点』の舞台で磨かれた即興の対応力があった。