初代連合会長・山岸章の真相|非自民連立政権を生んだ黒幕の全貌

初代連合会長・山岸章の真相|非自民連立政権を生んだ黒幕の全貌

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山岸氏が真骨頂を発揮したのは、1993年夏の政界再編劇でした。東京佐川急便事件などを契機に政治不信が極限に達し、自民党が分裂。同年7月の第40回衆議院議員総選挙で自民党が過半数を割り込むと、永田町は一気に権力の真空地帯へと突入します。

このとき、自民党の宮澤喜一内閣を倒すべく、裏で糸を引いたのが山岸氏でした。当時、社会党、新生党、公明党、民社党、日本新党、新党さきがけ、社会民主連合、民主改革連合という非自民8党派は、思想も政策もバラバラであり、誰を首班に担ぐかで迷走していました。そこで山岸氏が放った一手が、日本新党の代表であった細川護熙氏の首相擁立です。

山岸氏はこれを「コロンブスの卵」と呼びました。最大勢力である社会党の山花貞夫委員長でもなく、離党組の首領である羽田孜氏でもなく、新党ブームを牽引していた細川氏を担ぐことで、すべての野党を一本化させる合意を取り付けたのです。労働界のトップでありながら、政界の各党首を深夜のホテルや料亭に呼び出し、閣僚人事や基本政策の調整を強引にまとめ上げた山岸氏の手腕は、まさに「政界のフィクサー」そのものでした。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。