Googleの検索窓に「B型作業所」と入力すると、関連検索ワードに「やばい」「行かない方がいい」「地獄」といった不穏な言葉が並びます。ネット上の口コミや知恵袋、大手掲示板の書き込みを精査すると、批判の多くは「作業内容に対して工賃が驚くほど低い」「利用者の奇異な行動を放置している」「スタッフが高圧的で尊厳が守られない」という3点に集中しています。
取材に応じた元利用者の手記には、「内職のようなシール貼りを1日中続けて日給はわずか1,000円足らず。職員から『文句があるなら一般企業で働けばいい』と冷淡に突き放され、自尊心を粉々にされた」という痛切な告白が記されていました。密室化しやすい福祉施設において、支援員と利用者の間に不健全な権力勾配が生じた場合、当事者が逃げ場を失ってしまう構図は紛れもない事実です。
しかし、こうした事例を福祉業界全体の標準と見なすのは早計です。制度上、就労継続支援B型は「一般企業への就労が困難な方に対し、雇用契約を結ばずに働く機会と居場所を提供する」福祉サービスとして位置づけられています。症状や体調の波が激しい精神障害や発達障害を抱える人にとって、週1日・1時間からでも社会との接点を維持できるセーフティネットとして機能している側面を見落としてはなりません。悪質な事業所の実情がSNSで可視化された結果、「やばい」という極端なラベリングが増幅されているのが事態の深層です。