「あんしんパパ」というアーティスト名義で歌われた原曲を初めて聴いた時、多くの人が可憐な女性ヴォーカルか子どもが歌っているのだと信じて疑わなかった。しかし、その声の正体は男性シンガーソングライターの実川俊晴本人である。録音した自らのボーカルテープの再生速度を上げる(ピッチ変換)という手法を使い、あの愛らしくも切ない独特なトーンを人工的に作り出した。デジタル技術がまだ発展途上だった時代に試みられたアナログな速度調整が、結果として音楽史に残る唯一無二の音響マジックを生み出したのだ。
「はじめてのチュウ」感動の制作秘話と世界を繋ぐカバーの今
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