三沢光晴が遺した影響力は、現在もなおプロレス界の根底に力強く息づいています。プロレスリング・ノアにおいては、丸藤正道や杉浦貴といった三沢の直弟子たちが看板を守り続け、清宮海斗をはじめとする次世代のレスラーたちがその魂を継承しています。
さらに、その影響は日本国内にとどまりません。米国のメジャー団体(WWEやAEW)で活躍するトップレスラーたちの多くが、1990年代全日本のビデオテープを擦り切れるほど観て育ち、三沢光晴の受身やエルボー、試合構成から多大なインスピレーションを受けたと公言しています。SNSやコミュニティ掲示板(5ちゃんねる等)でも、命日である6月13日には世界中から追悼のメッセージと名勝負の切り抜き動画が投稿され続けています。
現場のファンが口を揃えるのは、「三沢はどんな過酷な技を受けても、最後は必ず立ち上がってくれた」という全幅の信頼感です。その信頼感こそが四天王プロレスの熱狂を生み、同時に彼自身を極限まで追い詰める刃ともなったという事実は、現代のプロレスを観戦する上でも忘れてはならない視点です。