過酷事故の発生から長きにわたる歳月を経て、福島第一原発の構内環境および被災地域の復興は新たな局面を迎えています。
原発構内では徹底したフェーシング(舗装)や汚染水対策が進められ、作業エリアの大半で全面マスクを必要としない一般作業服での作業が可能となりました。最大の難関とされる溶融燃料(燃料デブリ)の取り出し作業は、遠隔操作ロボットを用いた試験的採取段階へと歩みを進めています。
一方で、周辺地域では特定復興再生拠点区域の避難指示解除が順次進み、帰還と産業再生の動きが加速しています。過酷な事故の爪痕と向き合いながら、作業員の被曝低減と安全確保を最優先とした廃炉工程が日々積み重ねられています。