「修二と彰」の誕生は、当時の芸能界における常識を覆す異例のプロジェクトでした。通常、同一グループ内や固定化された枠組みで展開されるアイドルユニットとは異なり、デビュー前でCDリリースすらしていなかったKAT-TUNの亀梨和也と、すでにNEWSの絶対的センターとして絶大な人気を誇っていた山下智久という、異なる背景を持つトップアイドル同士のクロスオーバーだったからです。
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の劇中で、亀梨が演じたのは周囲に完璧な自分を演じ分けながら内心で冷めた孤独を抱える桐谷修二。一方の山下は、掴みどころがなく飄々としていながら芯の通った草野彰を演じました。対極に位置する二人のキャラクターが、堀北真希演じる転校生・小谷信子(野ブタ)を人気者にプロデュースしていく過程で築く友情は、視聴者の心を強く掴みました。
当時、プロデューサー陣や故・ジャニー喜多川氏の判断により、「亀梨和也と山下智久」という実名ではなく、役名である「修二と彰」としてシングルをリリースする方針が固まりました。劇中の世界観と現実の音楽シーンをシームレスに接続させたこの仕掛けが、フィクションを超えたリアリティを生み出し、爆発的なヒットへの起爆剤となったのです。