ブームの火種となったのは、VTuberやゲーム配信者たちの雑談配信だ。オンラインゲームで土壇場になって逃げ出したり、リスクを恐れて慎重になりすぎたりしたプレイに対して、「いまのムーブ、めちゃくちゃしゃばいな!」と笑い飛ばすシーンが急増した。ゲーム実況のハイライトがショート動画として切取られ、アルゴリズムに乗って数百万回再生を連発したことが決定打となった。
言葉は一気に拡散した。10代から20代の若者たちは、テスト勉強を途中で諦めて寝てしまう自分や、気になる人に声をかけられず遠目で見ているだけの友人を「しゃばい」と形容し始めた。完璧ではない自分を肯定するための、免罪符のような役割を果たし始めたのだ。