手元の清潔感や美しさを重視するトレンドが浸透した結果、急速な変化を遂げているのがネイルケア業界だ。PCでの長時間作業や頻繁な手洗い、手指の消毒作業といった生活環境が引き金となり、二枚爪や縦筋の発生に頭を抱えるユーザーが急増している。一般社団法人日本ネイリスト協会による正しい知識の啓発も相まって、爪を単に「飾る」フェーズから「健やかに育てる」根本ケアへと消費者の意識が切り替わった。
こうした流れを受け、化粧品産業全体の製品開発コンセプトも大きく変容を遂げている。従来のカラーマニキュア中心の売り場から、素爪そのものを美しく保つスキンケア発想のプロダクトが前面に押し出されるようになった。ハンドケア・ネイルケアは一部の美容マニアの嗜みではなく、清潔感を保つための必須セルフメンテナンスとして捉え直されている。