うなぎは、粘膜の健康を保ち免疫力を維持するビタミンAをはじめ、ビタミンB群、DHA・EPAを豊富に含む栄養の宝庫だ。特にビタミンAの含有量は食材の中でもトップクラスであり、夏バテ防止や疲労回復には最高の効果を発揮する。
その栄養効果を最大限に引き出すためには、食べ合わせと調理法への工夫が欠かせない。伝統的な日本料理の献立に倣い、山椒を添えることは味を引き締めるだけでなく、胃腸の働きを助けて脂の消化吸収を促す理にかなった知恵である。また、ビタミンAは脂溶性であるため、油分と一緒に摂取することで吸収率が高まる一方、ビタミンCは含まれていない。そのため、お吸い物にみつばを加えたり、食後にみかんやキウイなどのフルーツを合わせたりすることで、栄養バランスは完璧なものとなる。